【CIA新シラバス】難易度は上がった?下がった?IT・会計が消えた新試験を旧シラバス合格者が解説
こんにちは、Asamiです。今日は2025年7月から日本でも始まったCIA試験の新シラバスについて、「結局、難しくなったの?」という一番気になる疑問に答えていきます。
──落ち着いて。変わったところと変わってないところを整理すれば、ぜんぜん怖くないです。
私は旧シラバス時代に半年独学でストレート合格した元・内部監査人(実務7年)。今回、新シラバスを読み込んで旧シラバスと突き合わせてみたので、「新旧両方を知ってる側」から変更点をぶっちゃけます。
- ✅ 新シラバスで何が変わったか(ざっくり全体像)
- ✅ 旧Part3の壁だった「IT・会計」はどこへ消えたのか
- ✅ で、難易度は上がったの?下がったの?
まず結論:難易度は「上がった/下がった」じゃなくて「質が変わった」
先に結論を言うと、新シラバスは「広く浅い暗記試験」から「内部監査の本質理解を問う試験」に変質しました。
旧シラバスで多くの受験者を苦しめたIT・会計の知識問題は大幅に縮小。その代わり、新しい国際基準「グローバル内部監査基準」に基づいた、内部監査人としての判断や監査部門の運営がより深く問われるようになっています。
──はい、IT・会計が苦手な人には追い風です。私も旧Part3のITには相当苦しめられたので、正直うらやましい(笑)
ただし「丸ごと消えた」わけではないので、そこは後半でちゃんと解説します。
新シラバスの全体像|何がいつ変わったのか
今回の改訂は、単なる出題範囲の入れ替えではなく、試験の土台になっている国際基準そのものの刷新です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 土台となる基準 | IPPF(専門職的実施の国際フレームワーク)自体が刷新(2024年1月公表、2025年1月9日適用)。中核の基準が、旧「国際基準(2017年版)」→ 新「グローバル内部監査基準」に置き換わった |
| 新試験の開始時期 | 英語:2025年5月〜 / 日本語:2025年7月〜 |
| 変わらないこと | 3パート構成、問題数、試験時間、合格基準(600点以上)は変更なし |
| 合格済みパートの扱い | 旧シラバスで合格したパートはそのまま有効。受け直し不要! |
【新旧比較表】3パートの中身はこう変わった
パート名から中身まで、けっこうガラッと変わっています。
| パート | 旧シラバス(〜2025年7月) | 新シラバス(2025年7月〜) |
|---|---|---|
| Part1 | 内部監査に不可欠な要素 (基礎/独立性と客観性/専門的能力/品質/GRC/不正リスク) |
内部監査の基礎 (内部監査の基盤/倫理とプロフェッショナリズム/ガバナンス・リスク・コントロール/不正リスク) |
| Part2 | 内部監査の実務 (部門の管理/業務計画/業務の実施/結果の伝達とモニタリング) |
個々の内部監査業務の実務 (業務の計画策定/情報の収集と分析/結果の伝達/モニタリング) ※計画策定のウェイトが大きい |
| Part3 | 内部監査のためのビジネス知識 ビジネス感覚 35% 情報セキュリティ 25% 情報技術(IT) 20% 財務管理 20% |
内部監査部門 (部門の運営管理/監査計画/品質/業務結果とモニタリング) → 中身がほぼ総入れ替え! |
※新シラバスの各セクションの正確な配点比率は、受験前に必ずIIA公式の最新の出題範囲表(Exam Syllabus)で確認してください。
ポイントは、旧Part1・Part2に散らばっていた「内部監査部門の管理・運営」系のトピックが新Part3に集約されたこと。その玉突きで、旧Part3にあった周辺ビジネス知識が大幅に削られました。Part1とPart2の間にあった範囲の重複も解消されています。
本題:旧Part3の壁「IT・会計」はどこへ消えた?
旧シラバス受験者なら誰もが知っている、Part3のIT・会計の壁。
数字で見るとこうです。旧Part3は「情報セキュリティ25%+IT20%=IT系だけで45%」、さらに「財務管理20%」を足すと、実に65%が内部監査の”周辺知識”でした。内部監査の試験なのに、ITと会計で落ちる人が続出する構造だったんです。
──ほんとに。旧Part3は私の独学期間で一番しんどかったパートです。【要確認:旧Part3で苦労した具体エピソードがあれば1〜2行追加】
それが新シラバスではこうなりました。
| 旧Part3の領域 | 新シラバスでの扱い |
|---|---|
| 財務管理・会計(20%) | 独立領域としては消滅。新Part2の計画策定の中に基礎概念として少し残る程度(出題は1〜2問あるかどうかのレベル感) |
| 情報セキュリティ+IT(45%) | 独立領域としては消滅。監査計画の策定に必要なプロセス知識として一部残るが、大幅に縮小 |
| 組織行動・組織構造・契約 | 新シラバスの記載からは完全に消えた(範囲から除外された可能性が高い) |
つまり、あの65%の壁は「専用の勉強期間を組んで攻略する対象」ではなくなりました。
ただし⚠️ここ大事⚠️
シラバスから縮小した=1問も出ない、ではありません。監査計画に絡める形でITが問われる出題は今後も十分あり得ます。「ITは捨て科目」と振り切るのではなく、「専用対策は不要、でも基本用語レベルは押さえる」が正解です。
で、難易度は上がったの?下がったの?
私の見解はこうです。
- IT・会計が苦手だった人 → 体感難易度は下がる。最大の壁が消えたので。
- 暗記でゴリ押ししたかった人 → 体感難易度は上がる。新試験は「この状況で内部監査人はどう判断すべき?」というシナリオ型が中心で、グローバル内部監査基準の考え方の理解が必須に。
- 実務経験がある人 → 圧倒的に有利に。試験全体が「監査の現場でどう動くか」に寄ったので、実務の引き出しがそのまま得点になります。
──不利ではないけど、「監査の一連の流れをストーリーで理解する」勉強法への切り替えが必須です。用語の暗記カードだけでは戦えない試験になりました。
個人的には、暗記大会だった部分が削られて、「内部監査人としてちゃんと考えられるか」を問う、実務に誠実な試験になったと感じています。
なお、「手持ちの旧シラバス教材やネットの古い情報がどこまで使えるか」は、長くなるので別記事にまとめました。
📖▶ 旧シラバスのテキスト・情報はまだ使える?仕分け表つきで解説
新シラバス、ひとりで対策するのが不安な人へ
とはいえ新シラバスは始まったばかりで、情報も教材もまだ少ないのが現実。
- ネットの情報が新旧入り混じっていて、どれを信じればいいかわからない
- 独学で進めてるけど、この計画で合ってるのか不安
- 実務経験がなくて、シナリオ問題のイメージがわかない
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この記事を書いた人|Asami(元・内部監査人)
新卒で通信大手に入社し、事業会社→グループ持株会社の内部監査部門で7年。国内の業務監査から、海外子会社の往査・英文監査報告書の作成まで担当。「予備校に50万は払えない!」と独学で挑み、働きながら半年でCIAにストレート合格。現在は独立し、2024年の新シラバス(Global Internal Audit Standards)を学び直しながら、ココナラでCIA受験者の伴走サポートをしています(サポート実績14件)。